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緊張力分布図の作成
SAAMジャツキを用いたリフトオフ試験による面的調査を実施し、求まった残存引張り力を基に面的分布図の作成を行い、緊張力の面的分布結果を基にのり面の健全性評価を行います。
緊張力分布図作成にあたり、同一のり面において設計アンカー力が異なるアンカーが施工されている場合には、残存引張り力による評価が困難なため、設計アンカー力、定着時緊張力、降伏点荷重、許容アンカー力等に対する比率による評価を考えます。
下図には残存引張り力分布図および設計アンカー力比分布図の例を示します。
[緊張力分布図の作成例]
残存引張り力分布図(Pe):調査により求まった残存引張り力(Pe)の結果を基に作成する分布図 | 設計アンカー力比分布図(Rtd):設計アンカー力(Td)に対する調査で求まった残存引張り力の比率を求め作成する分布図. Rtd=Pe/Td×100(%) |
のり面健全性評価
面的調査により求まったのり面の残存引張り力分布の結果を基に、のり面の健全性評価を行います。のり面の健全性評価は、調査により求まった緊張力の面的分布値および分布領域の結果を基に、下表に示す「グラウンドアンカー維持管理マニュアル」における残存引張り力とアンカー健全度の目安に準じ、AからEの判定を行い、この結果から健全性の評価を行います。下図には、アンカー健全度区分図の例を示します。
残存引張り力とアンカー健全度の目安
アンカー健全度区分図の例
「グラウンドアンカー維持管理マニュアル」に準じたのり面の健全性評価
面的調査によって求まった緊張力分布図の結果を基に行うのり面の健全性評価は、下図に示すフローに従って実施し、この結果を基にのり面における対策等の必要性についての判定を行います。
のり面健全性評価フロー